五ヶ瀬町・天空の茶畑から日本一の釜炒り茶を、世界へ
株式会社 宮﨑茶房
テーマ
食品開発/広報
職種
研究開発/マーケティング・広報

1000m級の山々と職人技が生み出す無農薬茶
日本最南端のスキー場があることでも知られる五ヶ瀬町。標高が高く、夏でも気候は冷涼です。冬は「寒くてたまらん」と地元の人は愛着を込めて言いますが、この気候をいかし、地元品種や無農薬にこだわり続け、ついには農産物の最高賞である天皇杯を受賞したのが、宮﨑茶房の宮﨑 亮さんです。
ここで作られるのは伝統の“釜炒り茶”。通常、茶葉を蒸して作る製法が一般的ですが、蒸さずに釜で炒って豊かな香りを最大限引き出します。ここに職人の技と経験が光るのです。また、「毎日飲むお茶だから安心して楽しみたい」と手間を惜しまず有機農法を貫いています。その味は、驚くほどすっきりとして香り高い!苦みが少なく、ホッと癒やされるその味わいは宮﨑さんの人柄そのものです。
全国から旅人が集まり、お茶を手に語らう
大きな機械が入れない茶畑では全てが手作業。根気がいる仕事です。しかし宮﨑さんは「大変だけど面白い」と笑います。茶葉の育ち方で味がどう変わるのか。宮崎大学で農学を専攻していた宮﨑さんにとっては全てが研究材料なのかもしれません。
宮﨑さんの穏やかな笑顔のそばで、雄大な景色を眺めながらお茶と向き合う。そんな生活に惹かれてか、宮﨑茶房には全国各地から旅をする若者が集まります。ワーキングホリデーで県外の大学生や社会人を受け入れることもあります。訪れたこの日、敷地には県外ナンバーの車があちこちに見られ、多くの場合は数ヶ月、人によっては数年間仕事を手伝っているといいます。そのまま五ヶ瀬町に移住し結婚した人もいるほどです。
多種多様な人たちが集まり、お茶を中心に語らうこともしばしば。一番茶を出荷する6月には“一番茶おつかれさま会”と題して、子どもも大人も、みなで新茶を出荷できた喜びを分かち合います。

最高のブレンドを追求し、世界へ
宮﨑茶房では、農薬も化学肥料も使用しない有機栽培をしながらたくさんの品種を育てています。釜炒り茶・紅茶・烏龍茶・番茶など風味豊かなお茶ばかり。ドイツに輸出している茶葉もあるそうです。「茶葉の組み合わせや製法の違いで、まだまだ味わいや香りは広がる」と、宮﨑さんの探究心は尽きません。
そこで、みなさんと一緒に取り組みたいミッションが、
・新しい茶葉ブレンドの開発!
・その味やお茶を取り巻くライフスタイルの発信!
(その他、思いついたことは何でもチャレンジ!)
宮﨑茶房ではInstagramやFacebookに加え、最近、YouTube「みやざき茶房チャンネル」を開設したそうです。お茶にまつわる情報をゆるく伝えているといいます。「難しいことは考えなくていいんです。美味しい味を追求して楽しんでくれたら」と宮﨑さん。

お茶を楽しむように人生を楽しもう!
“お茶の種類が無限にあるように、人生も人それぞれ”。スタッフの皆さんと話しているとそんなことを思います。ここでの出会いをきっかけに五ヶ瀬町に移住し宮﨑茶房で働く女性は、「私はお茶が大好き。若い頃、休みを利用して訪れたこの場所が気に入って何度か通っているうちに住むことになりました。今は新しい家族とお茶と一緒に暮らしています。冬の寒さにも慣れましたよ」とくしゃりと笑うその顔は幸せそのものです。バックグラウンドの違う若者が集まる宮﨑茶房。ここでのインターンシップだからこそ感じられるものがあるはずです(たとえリモートだとしても)。お茶が好き、田舎暮らしに興味がある、そして何よりこれからの人生を楽しく生きるヒントを見つけたい学生は是非チャレンジしてください。

仕事内容
※以下のステップはおおむねの目安です。実際には参加学生・企業・コーディネーターを交えて改めて計画を練ります。
【STEP1(1~4週目)】
・お茶の生産行程を知り、宮﨑茶房のお茶づくりのこだわりについて理解します。
・お茶の品種について理解を深め、ブレンドの方法を学びます。
・新しいPR方法について他社の取り組みをリサーチします。(同業20社・異業種20社)
・現状使用しているSNS(Instagram・Facebook)やHPの中で、田舎暮らしの魅力的な発信方法を考え提案します。
【STEP2(5から10週目)】
・複数の品種の中から最適なブレンド方法を実験・検証し、ベスト3の味を提案します。
・リサーチ結果をまとめ自分がいいと思うPR方法を絞り提案します。(同業1社・異業種1社)
・学生目線の田舎暮らしの記事をSNSで発信します。
【STEP3(11から13週目)】
・ベスト3の味について試飲会(リモート等)を実施し、新ブレンドを決定します。
・提案したPR方法を実践検証し、よりよい形を構築します。
・記事に対するフィードバックをもらいながら、検討改善し、引き続き発信を続けます。
【STEP4(14から16週目)】
・新ブレンド茶を最善のPR方法で広報周知します。
・田舎暮らしの記事の反応等をまとめ、今後の活用の仕方を提案します。
期待する成果
・若者の感覚で新しいお茶のブレンドを開発する。
・学生ならではの視点でSNS戦略を練り実践する。
得られる経験
・多様な生き方、考え方に触れる。
・宮崎伝統の釜炒り茶の製造過程に参加できる。
・新しい商品を生み出しPRすることができる。
対象となる人
・お茶が好きな人
・田舎暮らしに興味がある人
・食品の開発に興味がある人(学部は不問です)
採用予定人数
2~3名
活動期間
2020年9月7日(月)~12月25日(金)
※プロジェクトの進捗と本人との相談により変更となる場合があります。
活動頻度
週1~2日(1日あたり4~5時間程度)
※個人ワークの時間を含みます。
※授業との両立を前提にプログラムを構築いたしますので、ご相談ください。
活動場所
【STEP1(1~4週目)】宮﨑茶房を最低1回訪問(※自家用車がない場合はご相談ください)
【STEP2以降】基本リモート(PC環境が必要となります)
※コロナウイルスの状況によってはフルリモートとなります。
報酬
なし
実費負担
無し(ガソリン代支給)
その他
動きやすい服装
団体概要
株式会社 宮﨑茶房
代表取締役 宮﨑 亮
従業員数 10名
住所 宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町大字桑野内4966
HP http://www.miyazaki-sabou.com
DIVE!ミヤザキ・プロジェクト
企画・運営 宮崎大学 産学・地域連携センター
〒889-2192 宮崎県宮崎市学園木花台西1丁目1番地
https://www.miyazaki-u.ac.jp/crcweb/
問合わせ先 宮崎大学 産学・地域連携センター 地域人材部門
(担当:長尾・黒木)



0985-58-7868