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人口300人の限界集落の商品に付加価値をつける

プロジェクトに挑戦!

株式会社HUTTE

​テーマ

農林水産・6次産業/まちづくり/ブランディング

​職種

マーケティング・広報/リサーチ

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山と街をつなぐ挑戦

美郷町南郷渡川(どがわ)地区。人口300人程の小さな集落。

ここに、「株式会社HUTTE(ヒュッテ)」という小さな会社があります。

HUTTEの事業は「渡川で育った作物・加工品の販売」や、オーナーになると採れたての原木椎茸が送られてくる「原木しいたけオーナー制度」、宮崎市内で、カフェ&バー「若草HUTTE」、コワーキングスペース「co-baMIYAZAKI若草通り」の運営など、様々なことを実施しています。

 

それぞれ独立したように見える各事業ですが、その根底には、地域の人が守ってきた山の恵みで地域が活かされ、地域のものを味わう事で、街に住む人も元気になる。そんな風に地域に住んでいる人も住んでいない人も、山と地域の事をもっと好きになってほしい、という熱い思いが込められています。

世界水準のコミュニティづくりに憧れて

今年6月、そんな熱い思いに感銘を受け、株式会社HUTTEに入社した若者がいます。京都市出身、宮崎大学OBである田中健斗さん。

「HUTTEに入社した理由は、ほんと直感です。」と言い切る健斗さん。

 

健斗さんの学生時代は、宮崎市内の青島ではビーチパークができたばかりの頃。そこで過ごす人たちの幸せそうな顔を見て、みんなでコミュニティを作り上げていくということに憧れのようなものを抱いたそうです。

 しかし、最初に就職した会社は大企業で、若手職員の意見もなかなか聞いてもらえず、業種もどんどん専門性が高く狭くなっていったこともあり、もっと色々な人や物事と関わりたいという思いから、オーストラリアに留学します。

 「オーストラリアでは欧米の友人たちの環境への意識、SDGsの認知度が高く、次の世代を意識した持続可能な地域づくりに興味がシフトしていたところに、HUTTEの求人を目にして、ビビッときたんです。」

オーストラリアから宮崎の中山間地域に。まさに世界水準の求人です。

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「最近渡川に移住したんですが、渡川の人は超ウエルカム感がすごい。ここも世界水準です。」

と笑いながら話す姿は、入社2ヶ月弱ですが、すでにコミュニティの一員となっていることを感じさせてくれます。

中山間地域は宝の山?

本県のような地方の中でも、特に中山間地域は、過疎化・高齢化の進行や担い手の減少、耕作放棄地の増加等により、地域活力や多面的機能の低下が懸念されており、維持・存続が危ぶまれる集落も見受けられるなど、環境は大変厳しいものとなっています。

 

しかし、株式会社HUTTEの代表者、今西さんは言います。

「渡川は、四季折々の自然が豊かで、「山で生きる」という暮らしが見える場所。だからこそ、今の時代に「働くとは何か」、「人生とは何か」ってことを考えるには、面白い地域なんじゃないかな。それに、山の恵みって言いますけど、旬のものって本当に美味しいし、エネルギーに溢れてる。そんな宝が磨かれるのを待ちながら、身の回りに散らばっているのがこの地域の強みです。」

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HUTTEのECサイトで販売している商品は、原木生椎茸、原木まいたけ、原木生なめこなどに加え、フレッシュバターや梅干し体験キットなどの加工品も。「地域のものをそのまま販売するのではなく、それらが持つ旨みや背景も含めて味わっていただければと思ってます。地域に散らばっている素敵なものに付加価値をつけて街の人に届けたいと考えてます。今回のインターンシップのプログラムもその考えを取り入れてます。」

​地域資源に付加価値をつけて発信するプロジェクト

今回のインターンでは、地域資源に付加価値をつけて発信するためのプログラムを3つ考えています。

①ECサイトの運用(SNS運用含む):既存のECサイトの分析・改良に取り組みます。

②生態系に配慮した無農薬米の実証方法の確立:「無農薬米がどうように生態系に配慮しているか」の見える化に取り組みます。

③原木椎茸のブランディング:「目指せ宇宙シェアNo1!原木椎茸を宇宙食に!」という今西さんの思いに、ブランディングの面から取り組みます。

 

どのプロジェクトに参加いただいても結構ですし、全てのプロジェクトを担っていただくのも可能です!

限界集落から、一緒に挑戦する人を求めています!

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​仕事内容

2~3名の学生でプロジェクトチームを組み、個人ワークも含め週1~2日の頻度でオンラインでの活動を進めます。以下のステップは、あくまで(例)です。実際に集まったチームのメンバーで、改めて計画を練ります。


【STEP1(1~2週目)】
・HUTTEで販売する商品、事業理念、地域等の理解
・今回のインターンシップのインプット
【STEP2(3~8週目)】

①ECサイトの運用
・発信する情報を集める

・キャッチコピーや紹介文などを決める

・PRに最適な媒体(SNS)を検討し決める

②生態系に配慮した無農薬米の実証方法の確立
 ・「生態系への配慮」が見える化(数値化)されている事例を調査・分析

③原木椎茸のブランディング

・他社事例(椎茸以外も含む)のブランディング展開を調査・分析

今西代表や社員さんとディスカッションしながら、整理・言語化していきます。
【STEP3(9~12週目)】

①ECサイトの運用

・選んだ媒体で発信をスタートする

・アクセスなどの反応を検証し、発信内容などをブラッシュアップ

②生態系に配慮した無農薬米の実証方法の確立

 ・調査・分析した事例をもとに実証方法を企画

③原木椎茸のブランディング

・ブランドの認知拡大等に向けたコンテンツを企画
・企画実施に向けて関係者等への説明・調整
【STEP4(13週目~16週目)】

①ECサイトの運用

・PRの実施内容や得られた結果をまとめる

・企業へPR方法について提案を作成し、プレゼンする

②生態系に配慮した無農薬米の実証方法の確立

 ・実証方法を実施する場合のマニュアルを作成し、プレゼンする。

③原木椎茸のブランディング
・企画の実施 → 企画を実施して分かった課題の抽出 → 今後の改善点の提案

​期待する成果

・ECサイトの企画提案

・生態系に配慮した無農薬米の実証方法に関するマニュアル作成

・原木椎茸について、今後の事業展開に関する提案

​得られる経験

・まちづくりの一端を担う経験

・通販サイトの立ち上げに際し、企画・立案する経験

・商品と人が繋がる仕組みを構築する経験

対象となる人

・自身のパソコンがあり、自宅にネット環境がある人

(※市内にあるコワーキングスペースも利用可能です。)

・まちづくりに携わりたいと考えている人

・中山間地域に興味のある人

採用予定人数

​2~3名

​活動期間

2020年9月7日~12月25日 

※進捗により変更となる場合があります。

​活動頻度

週1~2日(1日あたり4~5時間程度)
※個人ワークの時間を含みます。
※授業との両立を前提にプログラムを構築いたしますので、ご相談ください。

​活動場所

STEP1は基本的に実地

STEP2以降はリモートと対面を併用(PC環境が必要となります)。

※コロナウイルスの感染防止に配慮した活動を行います。原則リモート(全国どこからでも、パソコンとネット環境があれば参加できます)

​報酬

​なし

​実費負担

無し(実地の場合、交通費等は自己負担になりますが、食事、宿泊は現物支給あり。)

​その他

​服装自由

​団体概要

株式会社HUTTE
代表者名 今西 猛
従業員数 4名
住所 宮崎県東臼杵郡美郷町南郷区上渡川280番地
HP:https://www.dogawa.com/

DIVE!ミヤザキ・プロジェクト

企画・運営 宮崎大学 産学・地域連携センター

      〒889-2192 宮崎県宮崎市学園木花台西1丁目1番地 

​      https://www.miyazaki-u.ac.jp/crcweb/

問合わせ先    宮崎大学 産学・地域連携センター 地域人材部門

                 (担当:長尾・黒木)

0985-58-7868 

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